macにSpringToolSuite4をインストールしてブラウザでHelloWorldを表示する

SpringToolSuite4なのかSpringBootなのか
SpringToolSuite(略称STS)は、Javaの統合開発環境(IDE)です。
SpringBootは、Javaの中で人気のあるWeb用のフレームワークです。
SpringBootをWebサイトを作りたい場合は、SpringToolSuiteというソフト(=アプリケーション)で開発をするということです。以下、SpringToolSuiteを初めて利用する人目線での導入方法です。
OpenJDKをmacにインストールする
http://jdk.java.net/archive/ でOpenJDKをダウンロードします。
~/Downloadsのフォルダにダウンロードされます。以下のコマンドでダウンロードしたtar.gzを展開します。
以下、Macのターミナルでの操作です。
// ホームディレクトリに移動する
cd ~
// ダウンロードしたtar.gzを展開する
$ tar xvzf ~/Downloads/openjdk-13.0.2_osx-x64_bin.tar.gz
// 移動する
$ sudo mv ~/jdk-13.0.2.jdk /Library/Java/JavaVirtualMachines/
// Java_homeコマンドで確認
$ /usr/libexec/java_home -V
Matching Java Virtual Machines (1):
13.0.2, x86_64: "OpenJDK 13.0.2" /Library/Java/JavaVirtualMachines/jdk-13.0.2.jdk/Contents/Home
/Library/Java/JavaVirtualMachines/jdk-13.0.2.jdk/Contents/Home
// JAVA_HOMEの場所を表示する
$ /usr/libexec/java_home
/Library/Java/JavaVirtualMachines/jdk-13.0.2.jdk/Contents/Home
// 環境変数を確認する
$ export -p
// JAVA_HOMEという環境変数にjava13を指定する
export JAVA_HOME=`/usr/libexec/java_home -v 13`
// PATHの先頭に追加
export PATH=$JAVA_HOME/bin:$PATH
// 環境変数にJAVA_HOMEが追加されたことを確認する
$ export -p
// バージョンを確認する
$ java -version
openjdk version "13.0.2" 2020-01-14
OpenJDK Runtime Environment (build 13.0.2+8)
OpenJDK 64-Bit Server VM (build 13.0.2+8, mixed mode, sharing)
// バージョンを確認する
$ javac -version
javac 13.0.2
Maven or Gradleをインストールする
Maven(メイブン)とGradleはJava のビルドツールです。SpringToolSuite4をインストールすれば、brewでmavenやGradleをインストールしなくてもブラウザでHello Worldの表示はできるので、飛ばして構いません。また、Macの環境変数は再起動に消えます。
Mavenのインストール
// mavenをインストールする
$ brew install maven
// movenの確認
$ mvn --version
Apache Maven 3.6.3 (cecedd343002696d0abb50b32b541b8a6ba2883f)
Maven home: /usr/local/Cellar/maven/3.6.3_1/libexec
Java version: 13.0.2, vendor: Oracle Corporation, runtime: /Library/Java/JavaVirtualMachines/jdk-13.0.2.jdk/Contents/Home
Default locale: ja_JP, platform encoding: UTF-8
OS name: "mac os x", version: "10.14.6", arch: "x86_64", family: "mac"
// MovenのPath先があることを確認する(3.6.3_1の部分はバージョンによって変わってきます)
ls /usr/local/Cellar/maven/3.6.3_1/libexec/
bin boot conf lib
// Movenの環境変数を作成する
export M2_HOME=/usr/local/Cellar/maven/3.6.3_1/libexec
// PATHの先頭に追加
export PATH=$M2_HOME/bin:$PATH
// 環境変数を確認する
$ export -p
settings.xmlの設置
setting.xml
とはMavenが実行する各処理のデフォルト設定を行うファイルです。
// .m2ディレクトリをホームディレクトリに作成(ユーザー毎にsettings.xmlの設定をするということ)
$ mkdir ~/.m2
// settings.xmlをコピー
$ cp $M2_HOME/conf/settings.xml ~/.m2
Gradleのインストール
// gradleをインストールします
$ brew install gradle
// 確認する
$ gradle -v
------------------------------------------------------------
Gradle 6.3
------------------------------------------------------------
Build time: 2020-03-24 19:52:07 UTC
Revision: bacd40b727b0130eeac8855ae3f9fd9a0b207c60
Kotlin: 1.3.70
Groovy: 2.5.10
Ant: Apache Ant(TM) version 1.10.7 compiled on September 1 2019
JVM: 14.0.1 (Oracle Corporation 14.0.1+7)
OS: Mac OS X 10.14.6 x86_64
// GradleのPath先があることを確認する(3.6.3_1の部分はバージョンによって変わってきます)
ls ls /usr/local/Cellar/gradle/6.3/libexec/
bin boot conf lib
// Gradleの環境変数を作成する
export GRADLE_HOME=/usr/local/Cellar/gradle/6.3/libexec/
// PATHの先頭に追加
export PATH=$GRADLE_HOME/bin:$PATH
// 環境変数を確認する
$ export -p
Spring Tool Suite (STS)のインストール
Spring Tool Suite はSpring専用の統合開発環境です。Eclipseをベースにしています。
以下の公式ダウンロードサイトにて、「Spring Tools 4 for Eclipse」のMACOS-64BITをクリックします。
https://spring.io/tools

ダウンロードしたdmgファイルをダブルクリックすると、勝手に展開されます。
以下の表示が出たら、左の画像を右の画像にドラッグ&ドロップして下さい。
アプリケーションのフォルダにSpring ToolSuite4があるのを確認して下さい。

Spring Tool Suiteの日本語化をする
Pleiadesプラグインをダウンロードします。以下の公式サイトにアクセスします。
https://mergedoc.osdn.jp/
サイトの真ん中あたりにMacをクリックしてダウンロードして下さい。

ダウンロードしたら、そのままダブルクリックして展開して下さい。すると、「ダウンロード」フォルダに「pleiades-mac」フォルダが作成されますので、その下にある「setup.app」をクリックして下さい。

以下の画面が表示されたら、「選択」ボタンを押して下さい。「アプリケーション」フォルダから「SpringToolSuite4.app」を選択します。その後に「日本語化する」ボタンを押下して下さい。

「終了」ボタンを押して日本語化アプリを終了して下さい。
次に、「SpringToolSuite4.app」を立ち上げて、日本語になっているかを確認して下さい。

Spring Tool Suite4を立ち上げると、ワークスペースを設定する画面が出ます。特に希望がない場合は、このまま「起動」ボタンを押して下さい。

以下のWindowがSpringToolSuite4の日本語化した後の画面です。

SpringToolSuite4でHelloWorldを表示する

型を「Gradle」に変更して、Javaバージョンを変更した後に「次へ」を押下して下さい。

依存関係に「Thymeleaf」「Spring Web」を追加後、「次へ」ボタンを押下します。

そのまま「完了」ボタンを押します。

以下の画面のようにSpring Bootプロジェクトが作成されたことを確認して下さい。

入門コンテンツのインポートに問題が発生しました。のエラーが発生した場合

Spring スターター・プロジェクトでは、なぜかjavaのバーションが8か11か14しか選択出来ません。Gradleを選択して、かつJavaバージョン 14 を選択すると入門コンテンツのインポーツに問題が発生しました。というエラーが発生します。プロジェクト作成時にJavaバージョン11を選択すれば発生しません。このエラーはWindows版のSpringToolSuite4でも発生します。
Controllerクラスを作成する
パッケージ・エクスプローラにて、com.example.demoフォルダを右クリックします。新規 > ファイル をクリックします。ファイル名に、HelloController.javaと入力して「完了」を押します。以下のようになればOKです。

作成したHelloController.javaファイルに以下のように入力します。command + s でファイルを保存します。
package com.example.demo;
import org.springframework.stereotype.Controller;
import org.springframework.ui.Model;
import org.springframework.web.bind.annotation.RequestMapping;
@Controller
public class HelloController {
@RequestMapping("/hello")
public String hello(Model model) {
model.addAttribute("hello", "Hello World!");
return "hello";
}
}
index.htmlファイルを作成する
同様にパッケージ・エクスプローラにて、src/main/resourcesの下のtemplatesフォルダを右クリックします。新規 > ファイル をクリックします。ファイル名を、index.htmlと入力して「完了」を押します。以下のようになればOKです。

作成したindex.htmlファイルに以下のように入力します。command + s でファイルを保存します。
<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>index page</title>
</head>
<body>
Hello World!!
</body>
</html>
パッケージエクスプローラのdemoプロジェクトを右クリックして、実行 > Spring Boot アクリケーション をクリックします。
http://localhost:8080/ にアクセスします。Hello World!!が表示されていれば成功です。

